[PR]

 阪神・淡路大震災の直後に被災者の治療にあたった医師が当時の切迫した医療現場の記憶を語る「1・17 私たちは忘れない―医師たちのあの日の証言」が14日、大阪市内で開かれる。主催する大阪府大規模災害リハビリテーション支援研究会は「当時の混乱と教訓を生の声で幅広い世代に届けたい」としている。

 証言するのは1995年1月に淡路島や神戸市などの病院に勤務していた医師7人。水やガスなどライフラインが断たれる中、病院に被災者が押し寄せ、治療は困難を極めた。

 神戸市灘区の金沢病院では震災当日、医師7人で計1033人もの患者を診察。当時は一般に知られていなかった「クラッシュ症候群」の症状が出ていた重症患者を、震災2日後にヘリコプターで県外輸送する病院間の連携も実現した。震災以降に発足した災害派遣医療チーム(DMAT)の隊員養成向けの教材にも紹介されている。

 研究会会長で、震災当時は兵庫県芦屋市内の病院で当直勤務中だった冨岡正雄さん(54)=大阪医科大准教授=は「医師を目指す学生たちの関心も薄まっているように感じる。災害医療の原点と言われる震災を、我々自身も改めて振り返るきっかけにしたい」と話す。

 シンポジウムは大阪市東淀川区西淡路1丁目の大阪コロナホテルで14日午後1~5時。入場料500円。参加資格は問わない。要予約で定員90人。申し込みは月、水、金曜の午前9時半~午後4時、大阪医科大リハビリテーション医学教室(072・683・1221、内線2281)。(辻村周次郎)