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 シャープは、今夏にも発売になる同社製スマートフォンの画面に、有機ELパネルを初めて採用する。これまでは液晶パネルを使っていた。昨年末に試作品の出荷を始めた、三重工場(三重県多気町)と堺工場(堺市)の生産設備を、本格的に稼働させる。

 有機ELは素材が自ら光るため、バックライトが必要な液晶よりも薄く、軽くできる。曲げにくいガラスを使う液晶と比べ、曲面をつくりやすく、自由な設計ができる利点もある。このため、昨年初めて米アップルが「iPhone(アイフォーン)X(テン)」に採用するなど、各国のスマホメーカーが液晶から切り替えつつある。

 ところが現状では、スマホ用の有機ELパネルは韓国のサムスン電子が、ほぼ市場を独占している。液晶が得意なシャープ、ジャパンディスプレイ(JDI)の日本勢は、有機ELでは出遅れていた。

 シャープはこれまで、三重と堺の2工場に、計数百億円を投じて、有機ELの製造ラインを整備している。まずはこのラインを活用する範囲で、自社ブランド「アクオス」の高級機種に採用する。パネルの品質を示すことで、将来はアップルや中国系のメーカーなど、外部への販売を目指す狙いもありそうだ。

 JDIも、2019年からスマホ用の有機ELパネルの量産を始めるとしている。(金本有加)