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 インターネット上に漫画や雑誌などをタダ読みできるリンク先を集め、不特定多数の人が閲覧できる状態にしたとして、著作権法違反の罪に問われた堺市の無職、和宇慶(わうけ)真被告(22)の初公判が9日、大阪地裁であった。和宇慶被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。

 検察側の冒頭陳述などによると、和宇慶被告は2011年9月に違法にアップロードされた漫画などのリンク先を集めたリーチ(誘導)サイト「はるか夢の址(あと)」を開設。16年8月、仲間と共謀して人気漫画「NARUTO―ナルト―」などがタダ読みできるリンク先を投稿し、多くの人が読める状態にしたとされる。

 検察側は、被告らが「割れ」と呼ばれる違法コピーの世界で大きな存在になりたいと考えた、と指摘。投稿者や利用者増のため、紙の本をスキャンする「自炊師」を優遇したほか、投稿者を「ゴールド」「一般」などにランクづけする仕組みを構築して投稿をあおった、と述べた。出版社からの削除要請には偽名を名乗って対応し、競合するリーチサイトにサイバー攻撃もしていたという。

 被告と共謀したとして同法違反に問われた大阪府豊中市のIT関連会社代表、成合太彰(なりあいたかあき)被告(23)は「共謀はしていないが、違法にアップロードされたものを放置した責任は認める」と起訴内容を一部否認した。(大貫聡子)