【動画】カヌー・スプリントの日本選手権に出場した選手がライバル選手の飲み物に禁止薬物を混入した問題について説明する日本カヌー連盟の古谷利彦専務理事
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 昨秋に石川県小松市であったカヌー・スプリントの日本選手権で日本代表候補だった鈴木康大選手(32)がライバルの小松正治選手(25)の飲み物に故意に禁止薬物を入れた問題で、日本カヌー連盟は9日、記者会見を開いた。応じたのは古谷利彦専務理事。主なやりとりは次の通り。

 【質疑応答】

 ――鈴木選手は禁止薬物であるメタンジエノンをどうやって購入したのか。

 遠征先の海外で、インターネットで注文した。メタンジエノンの一種のみを購入した。

 ――捜査機関には、被害届を出したのか。

 今回の薬物を混入した件と、もうひとつ、練習に用いるGPSが盗まれたということで、小松選手から石川県警小松署に被害届がでている。現在、すでに鈴木選手からは事情を聴いていると聞いている。

 ――禁止薬物を購入したのはいつか。

 8月中旬くらいといっている。

 ――鈴木選手はなぜ購入しようと思ったのか。

 聞き取りの結果では、ある他の種目でメタンジエノンという物質でドーピング違反がでた事例を知ったそうだ。それについて、本人が興味をもって調べ、試しに購入しようということになったと聞いている。

 ――購入目的は他の選手への混入目的か。

 本人はそういう面があったといっている。

 ――いつ、問題が発覚したのか。

 小松選手にA検体で陽性反応が出て、11月17日の強化合宿で、このような状態では、東京2020は迎えられない、ということを全体で話した。その後、個々にそういうことに思い当たることはないか、と聞いていった。11月20日朝に鈴木選手本人から私に電話があって、混入を認めた。

 ――電話の際に、鈴木選手はどのような理由をいっていたのか。

 私の愚かな点、私の弱い部分のために、ということを言っていた。

 ――禁止物質を混入させた状況はどうだったのか。

 競技場はナショナルトレーニングセンターでもあり、日頃から練習でよく使っていた。本来しっかり管理しなければならないが、水道の近くにボトルがおいてあった。鈴木選手は彼が使っているボトルの見分けがつくので、これは小松選手のだ、ということで混入したと聞いている。

 ――なぜ、小松選手をねらったのか。

 若手で台頭してきて実力が非常に伸びてきた。今までは鈴木選手のほうがタイムは上だったが、いろんな合宿の過程で記録会や競技会で勝つことができなくなったので、という風に言っている。

 ――ほかの選手にも妨害行為をしたのか。

 ほかの選手については、示談の関係もありはっきりとは言えないが、一部の選手のパドルにいたずらをした、と聞いている。

 ――鈴木選手の成績は。

1000メートルではエキスパートでナンバーワンだったが、距離が短い500メートルのほうで五輪をねらっていたと言っている。

 ――動機のなかに東京五輪はあったのか。

 やはり本人は地元でのオリンピック大会にぜひ出たいという焦りがあったと思う。一方で、最後の最後だが、本人がすべて本当のことを語ってくれたのは、東京五輪のまえにホスト国として迷惑をかけてはいけない、ということ。最後にすべてを語りたいというふうに言ってくれた。