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 整形外科手術の際に、放射線を照射することが認められていない臨床工学技士にX線装置を操作させたとして、千葉県警は10日、同県佐倉市の聖隷(せいれい)佐倉市民病院(304床)に勤務していた男性医師(54)を診療放射線技師法違反の疑いで千葉地検に書類送検し、発表した。容疑を認めているという。

 同法は医師、歯科医師または診療放射線技師でなければ放射線を人体に照射できないと定めている。発表によると、男性医師は2015年2月2日と同4日、患者2人に対し、臨床工学技士に指示してX線透視診断装置で放射線を照射させた疑いがある。

 病院によると、装置は本体のボタンか足元のスイッチを押して放射線を照射する仕組みで、執刀医は患部のモニター画像を確認しながら手術を行う。県警によると、男性医師は患部の施術に集中するため、装置を臨床工学技士に操作させたと話しているという。

 昨年9月に朝日新聞の報道で発覚。男性医師は県警に出頭し、事情を説明していた。病院は取材に対し、医師が07年ごろから臨床工学技士に操作させることがあったと認め、報道後に「決して許されることではない」とする謝罪文をホームページに掲載していた。これまでに患者の健康被害は確認されていないという。