「寒い」……芯から冷えた身体を温めてくれた、あの時のあの一皿。その食体験はおいしさを超え、湯気までもが鮮明によみがえり、忘れられないシーンとなったりします。

 昨年、「明日、確実に雪が降るから雪景色を撮影しに京都へ行こう!」と日帰りを試みた私。美しい雪景色♪ ルンルン♪ と思っていたら、なんと雪が降り過ぎ、積もり過ぎて絵にならない……ただただ寒いだけ、凍える、かじかむ、芯から冷え冷え。そんなことがありました。

 その時に、友人が「鍋でも食べる?」とナイスな提案。温かい店内と外気との急な温度差で、友人と私、鼻水をすすりながら、「あつあつ、フーフー」と食べた、「わらじや」の“うなべ”と“うぞふすい”(う雑炊のこと)のおいしかったこと、おいしかったこと。

 その温かさは、神様仏様のご加護!とさえ思うほど感動しました。おいしいのは当然で、それを超えて「助かった、救われた感」があるのは、その日のストーリーがあるからでしょうか。

 東山・三十三間堂近くにある「わらじや」。奇妙な屋号ですよね。これは豊臣秀吉が、わらじを脱いで一服したことにちなむそうです。名物は「うぞふすい」と呼んでいる鰻(うなぎ)の雑炊です。

 雑炊の前の「うなべ」もとっても美味でした。店内は趣のある建物で、老舗の心地よさも感じるいい店です。私の尊敬する池波正太郎先生も御贔屓(ごひいき)の店。この冬、ぜひご賞味を。

あったかい、あの味が待っている お薦め行事

 「底冷えする京都」。それは大前提でありながら、それでも、どうしても行ってみて!とお薦めしたい行事が、近々二つあります。その行事に参拝する、参加するからこその“温かいメニュー”が、そこで食せるからです。

 一つ目は、京田辺市の酬恩庵、…

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