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 東京地裁や高裁などが入る東京・霞が関の裁判所合同庁舎(地上19階・地下3階)で10日朝、19基ある来庁者用エレベーターのうち18基が停止した。庁舎を管理する高裁によると、エレベーターが上下する通路の部分から、基準値を超えるアスベストの疑いがある物質が検出されたという。庁舎には多い日で1日約1万人が訪れるが、復旧の見通しはたっておらず、高裁がホームページで注意を呼びかけている。

 高裁によると、昨年12月中旬に調査した結果が9日夜に判明した。この影響で地高裁の裁判が計10件、延期されたり、取り消されたりしたという。

 稼働する唯一のエレベーター前には長い列ができていた。裁判所を訪れた千葉県の女性(71)は、「階段の上り下りは年齢的にきついが、しっかり直してくれればいい」と話した。(山本亮介)