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 毛ガニ、くじらベーコン、生わさび、まいたけ、経木、住基カード、指輪、現金……。東京都中央区の築地市場正門にある拾得物掲示板に昨年、書かれていた品々だ。そんな同市場ならではの「落とし物」1年分をiPhoneで撮影し、パノラマ写真として合成した。

 掲示板を管理しているのは同市場正門巡視詰所(つめしょ)の東京都職員。拾得物が届くと場内アナウンスし、主に金銭的な価値があると判断したものを記載している。2017年の拾得物総件数は622件。現金は計199万8752円だった。都職員によると、拾得物の約半数は落とし主に返却できたという。昨年は財布やPASMOなどのICカードも多かったという。

 生鮮品の落とし物は冷蔵・冷凍庫で3日間保管した後、廃棄処分される。フグは内臓などに毒があるため別の冷蔵庫で保管。その他の拾得物は、築地署に届けられる。

 築地市場の手書きの掲示板は、豊洲市場移転を機に今年10月で見納めになる。豊洲市場では、8カ所の詰所に設置される開閉型掲示板に印字した紙を張り出すという。(竹谷俊之)