天皇、皇后両陛下が3月に沖縄県を訪問する方向で調整が進んでいることがわかった。天皇陛下の退位前に現地を訪れたいというお二人の強い希望によるもので、実現すれば同県訪問は11回目となる。

 戦時中、唯一の地上戦が行われた沖縄には皇室に複雑な感情を抱く人も少なくなく、お二人が初訪問した1975年には過激派から火炎瓶を投げられた。だが、お二人が繰り返し現地を訪れるなかで県民の感情も和らいでいったという。島民を巻き込んだ国内最大の地上戦の犠牲者を悼む6月23日の「沖縄慰霊の日」には、お二人は欠かさず黙禱(もくとう)をささげてきた。

 今回は3月27~29日の日程が検討されている。初日に糸満市の国立沖縄戦没者墓苑で供花、28日に日本最西端の与那国島を初めて訪れる見通し。