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 若い職人が故郷を離れ、世界を転々としながら各地の親方のもとで腕を磨き、経験を積む。そんなドイツの伝統的制度「遍歴職人」として海を越えてきた20代のドイツ人大工2人が、埼玉県東松山市の工務店で、日本の住宅建築を学んでいる。

 2人はドイツ西部ヴィトリッヒ出身のサイモン・クレーマーさん(27)と、同南東部のパッサウ出身のバレンティン・ブッフェーさん(20)。昨年11月にスイス・ジュネーブから来日し、長野・軽井沢での修業を経て、先月から東松山市の工務店「宮一技工」を経営する宮内一利さん(50)のもとで働いている。

 遍歴職人には様々な決まり事があるという。少なくとも3年間は故郷(実家から半径50キロ以内)に戻ってはならない。持ち物は、必要な着替えと歯ブラシなどの日用品のみ。パソコンや携帯電話などの通信手段を持つことは禁じられている。

 また、伝統の服装にも特徴があり、ベストの8個のボタンは1日に8時間、上着の6個のボタンは週に6日働くことを表しているという。

 クレーマーさんは3年以上、ブ…

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