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 2017年のノーベル平和賞を受賞した「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN〈アイキャン〉)」のベアトリス・フィン事務局長(35)が12日、初来日した。被爆地・長崎市の長崎原爆資料館で被爆者や学生らを前に「『ノーモア・ヒバクシャ』をともに実現しましょう」と呼びかけた。

 フィン氏はスウェーデン出身。女性の国際平和団体「婦人国際平和自由連盟(WILPF)」などを経て、14年からICAN事務局長を務めている。昨年12月にあったノーベル平和賞の授賞式では、カナダ在住の被爆者サーロー節子さん(86)とともに受賞記念の講演をし、核兵器禁止条約への署名を各国に訴えた。

 長崎大核兵器廃絶研究センター(RECNA)の招きで訪日したフィン氏は、原爆資料館でICANや核兵器禁止条約を解説するパネル展の開会式に出た後、田上富久(たうえとみひさ)市長らと懇談。「世界中の若い世代に、被爆体験を語り継いでいくことが大切。核の真の専門家は、被爆者にほかならないから」「世界中の政府や人々の考え方を変えるため、連携し続けていきましょう」などと語った。

 その後、原爆投下直後の長崎で撮られた、常設展示の「焼き場に立つ少年」の写真を見学した。

 13~14日には長崎大が開く市民セミナーや学生との対話集会に参加し、その後広島と東京を訪れる。(真野啓太)