[PR]

 12日正午ごろ、大阪府岸和田市上松町の民家で、「母が父を殺したようだ」と、近くに住む50代の長男から110番通報があった。警察官が駆けつけたところ、住人の無職国貞朝男さん(79)が上半身から血を流して死亡しているのが見つかった。府警は現場にいた妻の恵子容疑者(77)を殺人容疑で逮捕し、発表した。「夫と口論になり、かっとなって殺した」と容疑を認めているという。

 岸和田署によると、恵子容疑者は8~12日、夫の朝男さんを刃物で殺害した疑いがある。朝男さんと恵子さんは2人暮らし。12日午前11時ごろ、妻が長男に「刺してしまった」と連絡し、長男が110番通報した。朝男さんの胸や腹などには10カ所以上の刺し傷があったという。

 現場は、JR阪和線東岸和田駅から北東に約1・2キロの住宅街。近くに住む40代女性は「年明けに夫婦それぞれに会ったとき、あいさつしてくれた。ゴミ捨てや花の手入れは朝男さんがしていた。出かけるときは2人で、奥さんは穏やかで優しい物言いの人」。80代女性は「奥さんは町内の行事があると、いつも毛糸で作った小物を出していた。朝男さんは『血糖値が高いから歩かなきゃいけないんだ』と話していた。仲がよさそうに見えた」と話した。