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 名古屋市で13日に指された第11回朝日杯将棋オープン戦(朝日新聞社主催)の本戦1回戦、糸谷哲郎八段(29)―八代弥(わたる)六段(23)戦は、前回優勝者の八代が制し、準々決勝に進出した。元竜王の糸谷の猛攻を見切った、八代の的確な判断力が光った。

 糸谷は2次予選から出場し、2連勝で本戦進出を決めた。前回覇者の八代はシードのため、本戦からの出場。八代がプロになる前の奨励会員の時に公式戦で対戦があり、その時は糸谷が勝っている。

 後手の八代が選んだ戦法は、得意とする「横歩取り」。飛車や角が激しく飛び交う目まぐるしい戦型だ。糸谷は、佐々木勇気六段(23)が考案したことで知られる「勇気流」という作戦で対抗した。

 1図は糸谷が▲6六角と打った局面。3三の地点をにらんで攻めを狙っている。ここで八代は△6四歩と突いた。糸谷は▲4五桂と仕掛けたが、八代は△2三歩。先手からの▲2三歩を受けた手だ。相手の攻めに丁寧に対応する八代の手順を見た解説の木村一基九段(44)は「いい組み合わせでしたね」とほめた。

 糸谷はもう後に引けない。△2…

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