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 第11回朝日杯将棋オープン戦の本戦の準々決勝、八代弥六段(23)と羽生善治竜王(47)の対局は13日午後、名古屋市東区の東桜会館で指され、羽生竜王が164手で勝ち、ベスト4一番乗りを決めた。現地の大盤解説会で解説した木村一基(かずき)九段(44)によると、「形勢は二転三転」。終局間際、聴衆に「みなさん、なかなか見られない大逆転を見られましたね」と語った。それほどの息詰まるような大熱戦だった。

 午前10時から同館であった1回戦で、後手番の羽生竜王は高見泰地五段(24)に四間飛車で臨み、130手で快勝。一方、同じく1回戦で、後手番だった八代六段は糸谷哲郎八段(29)との横歩取り戦で、84手で快勝した(糸谷八段は終局後の感想戦で、「本譜は、頭がおかしくなってしまった」「▲2五桂は一手バッタリ。将棋が終わってしまった」と漏らしていた)。

 対局開始前、先手後手を決める「振り駒」を、記録係の石川優太三段が行った。5枚の歩を振ったが、「駒が1枚立ち、残りは歩が2枚、と金2枚」という状態が2回続き、その都度、やり直した。羽生竜王が、おかしさをかみ殺すような笑顔で、成り行きを見守っていた。何事も、面白がる羽生竜王らしさを見せた。結局、と金3枚が出て、(残り2枚は、駒が重なり合って無効だった)、先手番は八代六段に決まった。

 午後2時から対局が始まった。対局室で生の対局の見学に専念する人、大盤解説会場で木村九段のユーモアあふれる解説を楽しむ人。楽しみ方は、さまざまだ。将棋界では珍しいイス席での対局。羽生竜王が、時に、机にひじをつき、考えている様子は、チェスの対局を思わせた。聴衆には女性の姿が目立った。

 準々決勝の戦型は、後手の羽生…

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