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 トランプ米大統領がハイチや中米、アフリカ諸国を指して使ったと報道された単語「shithole(シットホール)」。直訳すれば「くその穴」という、公の場で使われるはずのない下品な言葉だ。それだけに、各国の報道機関とも引用や翻訳にあたっては四苦八苦したようだ。

 オックスフォード現代英英辞典によると、この言葉は「きわめて不潔で、人を不快にさせる場所」を幅広く指す下品なスラング。米ニューヨーク・タイムズ紙は今回、記事中にそのまま使ったが、異例のことと受け止められている。同紙はツイッターで、用語担当幹部のコメントとして「通常は下品で侮蔑的な発言は引用しないが、その発言内容が記事の中核となる場合は例外だと考えている」と説明した。

 「不潔な国々」(NHK)などと表現を和らげて伝えたケースも多い。朝日新聞や時事通信は「便所」との訳語を当てた。

 AFP通信は、各国メディアの「四苦八苦ぶり」を英文記事で伝えた。

 中国メディアは「ひどい国々」、ベトナムのメディアは「不潔な国々」「腐った国々」などと報じたという。

 様々な「穴」に例える国も多く、オーストリアのメディアが「ごみの穴」と訳せば、「肛門(こうもん)」とするイタリアのメディアも。韓国の聯合ニュースは、直訳すると「物乞いの住み家」となる表現で報道したという。

 AFPが「最も遠回しな表現」と評したのは、台湾中央通信が使った「鳥も卵を産もうとしない国々」だった。またセルビアのメディアは、鳥ではなく「オオカミ」を使った自国独自のスラングを使ってニュアンスを伝えたという。