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 東根市出身の版画家・画家ながさわたかひろさん(45)がスポーツやニュースを題材に描いた銅版画やスケッチなど200点以上を展示する「滞在制作展 オレ新聞」が東根市のまなびあテラスで開かれている。会場では、ながさわさんによる作品づくりの様子も公開される。2月12日まで。入場無料。

 展示作品は、2009年にながさわさんが楽天イーグルスの試合を見ながら銅版画にした「プロ野球画報」や、会いたい有名人に似顔絵を渡すという「に・褒められたくて」、日々のニュースや生活をスケッチでまとめた「オレ新聞」など。著名なスポーツ選手や政治家、芸能人など、人間の表情を観察した作品だ。

 もともと抽象的な版画をつくっていたながさわさんは、身近な人に作品を理解してもらえないことに悩んでいたという。そんな時、球界再編騒動で新たに生まれた楽天イーグルスの試合を見て感激。それを銅版画の技法で表現した。その後、ヤクルトスワローズやサッカーJ2町田ゼルビアでも作品を生み出した。

 展覧会を企画した宮本武典・東北芸工大准教授は「『プロ野球画報』は岡本太郎現代芸術賞特別賞を受けた。1枚の銅版画ではなく、作品を生み出す過程そのものが前衛的な芸術であると認められたということ」と説明する。

 ながさわさんが会場で制作するのは「オレ新聞」。日々のニュースや体験などを登場人物とともにスケッチにまとめる。「これまでは野球やサッカーのチーム、有名人を応援するという作品をつくってきましたが、今度は作品を見て共感してくれた人に私を応援してもらう、という狙いがあります」と話す。

 22日は休館。会場では「オレ新聞」を支えるクラウドファンディングの参加者も募集している。(三木一哉)