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 奄美群島と十島村を対象エリアとする鹿児島県の「奄美ドクターヘリ」が、運航開始から1年を迎えた。12月19日までの出動件数は464件で、想定を大きく上回った。基地病院の県立大島病院(奄美市)の服部淳一・救命救急センター長は「ヘリでないと救えない命もあり、医療過疎の離島での必要性は高いと感じた」と1年目の成果を振り返った。

 医師と看護師が搭乗して現場に向かう県の2機目のドクターヘリ(ドクヘリ)として、2016年12月27日に運航を始めた。同センターによると、先月19日までに597件の出動要請を受け、464件で出動し、467人を搬送。過去に自衛隊機などに依頼していた件数から想定した年250~300件を超える実績を残した。ドクヘリを運航する全国の他地域と比べ、「対象エリア内の人口は少ないのに、出動は多い。病院などの医療資源の乏しい島の方たちの期待の高さが表れたのではないか」と服部センター長は分析する。

 対応した疾患別では、交通事故などの外傷91人▽脳疾患76人▽心筋梗塞(こうそく)や大動脈解離などの心・大血管疾患58人の順に多かった。産科医のいない島に住む妊産婦やハブにかまれた人の搬送など奄美の地域性が出た事例もあった。患者の6割にあたる292人は大島病院に搬送したが、60人は沖縄県の医療機関に、55人は県本土に運んだという。

 ドクヘリは各地の消防からの要請後3~5分で離陸し、大島病院がある奄美大島内は10分、徳之島は20分、最も遠い与論島でも40分程度で現場に着く。

 その効果が示されたのが、昨年7月に請島(瀬戸内町)の職場で倒れた20代女性への対応例。従来の、片道30分以上かかる奄美大島からの救急艇で患者を運ぶ手順と比べ、医師の診断開始は90分、患者の病院到着は65分の時間短縮に。女性はてんかんと診断されたが、早めの手当てのお陰で回復し、職場復帰した。

 離島にはヘリの離着陸地点まで…

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