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 環境汚染が深刻なインドで、ものや自然の大切さを教える日本の絵本「もったいないばあさん」がヒンディー語に翻訳され、出版された。インドでは道ばたなどにゴミを捨てることが社会問題になっているが、人々の意識を変えることに貢献したい考えだ。

 もったいないばあさんは、ごはんを残したり短くなった色鉛筆を捨てたりすると「もったいなーい」と言いながら現れ、ものや自然の大切さを説くおばあさんの絵本。ゴミを散らかさないなど環境を大切にすることも教えている。

 インドではモディ首相が環境美化キャンペーン「きれいなインド」を掲げている。日本の国際協力機構(JICA)の支援で出版された。

 ニューデリーで13日に開かれた出版記念イベントでは、作者の真珠(しんじゅ)まりこさんが子どもたちに読み聞かせた。長男(7)のために本を買ったマニシュ・バルマさん(36)は「ユーモアがあり、子どもが気に入っていた。大切な考えが描かれている」と話した。

 真珠さんは「理解してもらうのは難しいかもしれないが、『もったいない』精神は他人への思いやりでもあることを知ってほしい」と語った。

 絵本は、インドのほかの11の言語にも翻訳されて出版される予定。(ニューデリー=奈良部健)