[PR]

 ソウル市は15日、有害物質を含む微小粒子状物質(PM2・5)による大気汚染が深刻な状態になっているとして、市内の交通量や工場稼働率を引き下げる特別措置に踏み切った。ソウル市がこの措置を発動するのは、昨年7月の制度導入以来初めて。

 ソウル市によれば、14日のPM2・5の平均濃度は1立方メートルあたり57マイクログラムで、特別措置の発令基準の50マイクログラムを上回った。15日も14日と同水準に陥る可能性があるとの予報を受けて、特別措置に踏み切った。ソウル市の数値は、北京市の2017年の平均濃度だった同58マイクログラムに匹敵し、朴元淳(パクウォンスン)ソウル市長は不必要な外出は控えるよう市民に呼びかけた。

 ソウル市は、市営の鉄道やバスを始発から午前9時までと、午後6時から9時までの通勤、帰宅時間帯を無料にし、市関連団体が運営する駐車場360カ所も閉鎖。汚染の原因になっているとみられる工事現場や工場など約190カ所に操業時間の短縮を命じた。

 韓国では、深刻な大気汚染に悩む中国からの流入もあり、数年前からPM2・5による大気汚染が社会問題になっている。(ソウル=牧野愛博)