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 日進市で市民農園などを運営する農業生産法人「郊外田園クラブ」が20日、同市赤池町に農園レストラン「サバーヴィアン」を開業する。農業の国家戦略特区指定による規制緩和を活用した県内1号店。田園風景を眺めながら、旬の採れたて野菜を中心にした「大切な家族や友人に毎日食べさせたい料理」がコンセプトだ。

 レストランは、名古屋市天白区に隣接した広大な農業振興地域に残された水田地帯にある。木造平屋建て約100平方メートルの店舗内に36席と12のテラス席がある。店名の「サバーヴィアン」は、英語の「郊外」から派生した造語で「田園を楽しむ人たち」という意味が込められている。

 本来なら、この地域は農地保全のための「農業振興地域の整備に関する法律(農振法)」により、農業用施設しか建てることができない。昨年1月、同クラブの要請で市が国の戦略特区の指定を受け、レストランの建設が可能になった。

 ただし、地産地消と6次産業化を推進するため、自らが生産する農作物と日進市内で生産された農作物を料理の材料として50%以上使うことが義務づけられている。全国で4例目で、県内では常滑市の2業者が特区による規制緩和を活用したレストランの開業準備を進めている。

 レストランのグランシェフとして料理に腕を振るうのは、元大学准教授で料理研究家の中島和美さん。パリの料理学校「ル・コルドン・ブルー」で技術を学び、有機野菜を使ったレストランを手がけて成功した米国の料理家アリス・ウォータースに憧れ、素材の味を生かしたシンプルな調理を心がけてきた。中島さんは「地元で採れた旬の野菜をおいしく味わってほしい。パワーと癒やしを持ち帰ることができる店にしたい」と話す。

 レストランの営業時間は午前8~11時の「朝ごはん」(税別1千円)、午前11時~午後2時の「昼ごはん」(3種類、同1500円)、午後2~5時の「ひと休み(ティータイム)」に分かれている。

 朝と昼のメニューには、旬の野菜を使ったポタージュスープやサラダ、キッシュ、ピクルスなどを用意。休日の「昼ごはん」は豪華版(同2500円)になる。子ども向けのメニューもある。

 同クラブの小池貞治社長は「農家がやりたくなるようなレストランの見本となるよう、進化させていきたい」と話す。火曜定休。問い合わせは、農園レストラン「サバーヴィアン」(052・848・8991)。(松永佳伸)