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 米国の公民権運動を指導した故マーチン・ルーサー・キング牧師を記念する祝日の15日、米国各地で記念イベントが開かれ、トランプ大統領の人種差別的な発言への批判が上がった。

 ワシントン南東部の黒人が多く住むバリーファーム地区で開かれたパレードは、「人種差別反対」などのプラカードを持った人らでにぎわった。ディトリス・ベルトさん(33)は「トランプ氏が移民を追い出そうとしていることに心が痛む。彼が『人種差別主義者じゃない』と言っても信じない」と話した。

 米メディアは、トランプ氏が11日、米国への移民が多いハイチや中米、アフリカ諸国を「屋外便所(shithole)のような国々」と呼んだと報じた。

 トランプ氏は14日、報道陣に「私は人種差別主義者ではない」と発言。15日のビデオ演説では「キング氏の夢は米国の夢だ」と訴えた。一方で同日、フロリダ州の別荘から朝一番でゴルフ場を訪問。米メディアは、歴代大統領は奉仕活動をおこなってきたが、トランプ氏がその慣例を守らなかったと批判した。

 今年はキング氏が暗殺されて50年を迎える。キング氏を記念する祝日は、レーガン政権下の1986年に始まった。(ワシントン=五十嵐大介