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 ひとつ屋根の下で学生とお年寄りが生活する――。そんな異世代同居の取り組みが、各地で生まれている。学生は地域と関わりながら広い住居に安く暮らし、お年寄りは若者から刺激をもらう。学生下宿の現代版ともいえる、懐かしくも新しい試みだ。

 「昭和18(1943)年に北京に行ったのよ。向こうに日本人の小学校があってね……」

 北九州市八幡西区のサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)「ラポール引野」。昨年12月、夕食を終えた女性(94)と大学生の大河内麻衣さん(19)が食堂で談笑していた。大河内さんは山口県下関市出身の北九州市立大生。サ高住の運営会社が始めた慈善事業「多世代共生ひとつ屋根プロジェクト」に応募し、昨年4月からここに住む。

 週に3回、高齢者と食事をともにし、地域活動に参加すれば、家賃6万円は無料になる。国土交通省によると、サ高住に若い学生が住むのは目的外使用にあたるが、その部屋のサ高住の指定を外せば、2年に限ってできるという。

 事業を提案したのは、運営会社「もやいネット北九州」の取締役、権頭喜美惠さん(54)。数年前にオランダを訪れた際、高齢者施設で学生が暮らしている実態を知った。自身が苦学生だったこともあり、「学生の負担も減り、高齢者は若い人から元気をもらえる。いい仕組みだと思った」。

 2016年の夏、地域活動に熱心に取り組んできた縁で、北九州市立大地域創生学群の真鍋和博教授(教育社会学)がラポール引野がある地域に学生を住まわせようとしていることを知り、とんとん拍子に話が進んだ。同学群の推薦入試などの合格者から入居者を募り、大河内さんを含む3人が応じた。

 大河内さんは「『おかえり』『…

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