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「トランプ王国」熱狂のあと ラストベルトに住んでみた:プロローグ

 米国大統領ドナルド・トランプの支持者を取材するため、かつて鉄鋼業や製造業が栄え、いまは廃れた五大湖周辺の「ラストベルト」(さび付いた工業地帯)に通い始めて2年が過ぎた。労働者は一般的に組合員で民主党支持の傾向が強かったが、共和党のトランプは諸州で連勝し、大統領の座に就いた。

 振り返ると、取材の多くは金曜から日曜の3日間だった。食堂や飲み屋、取材先の自宅に通い、人々の日常に入り込もうとした。彼らは勤勉で優しく、仲間思い。生活の不安や不満を率直に話してくれた。だが、私はどこまでいっても訪問者。「数日後には街を去る人」だった。

 ある日、地元の食堂で魚フライを食べていたら、自動車工場の元従業員が声をかけてきた。「1泊80ドルのホテルはお金がかかるでしょ。私のアパートの方が安いよ」。光熱費込みで月450ドル(約5万円)出せば、静かな角部屋が借りられるという。

 見に行くと、部屋中にクモの巣が張っているが、冷蔵庫も何とか動き出しそうだし、シャワーもちゃんとお湯が出た。地域の住人になれば、彼らにもっと近づけるかもしれない。

 政権発足から1年に向けた取材のため、昨年10月からオハイオ州トランブル郡のアパートを拠点に、もう一歩踏み込んでみた。(金成隆一)

■「史上最高の株価、すごい大統…

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