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 大学入試センター試験の「地理B」で出された、人気アニメの舞台をめぐる問題について、センターは16日、朝日新聞の取材に「知識・思考力を問う設問として支障はなかった」という見解を示した。ただ、アニメの舞台となった国を問題で明示した根拠は「現時点では回答できない」としている。

 問題となっているのは、アニメ「ムーミン」と「小さなバイキング ビッケ」の画像などを示し、舞台がフィンランドかノルウェーかを問う設問。アニメを手がけた会社が「舞台は不明」としているほか、大阪大学大学院言語文化研究科スウェーデン語研究室もセンターに根拠の説明を求めている。

 センターは朝日新聞への回答で、キャラクター自体に関する知識は直接必要なく、ムーミンの画像から「低平で森林と湖沼が広がるフィンランド」、ビッケの画像にある船や服装、「バイキング」の表記から「海が結氷せず、海上活動が盛んだったノルウェーやスウェーデンを含むスカンディナビア半島の沿岸や周辺海域」が類推されると記載。設問で既にスウェーデンを示していることから、ノルウェーが導けるとしている。さらに、ノルウェー語とフィンランド語の語族の違いを踏まえれば、正答できるとしている。

 センターの回答では、アニメの舞台の根拠に触れていない。朝日新聞が改めてこの点を電話で取材したところ、センター側の担当者は「現時点では回答できない」と答えた。

 センターの大塚雄作試験・研究統括官は、出題の場面や条件を一部単純化したとして、「指摘を踏まえ、今後の問題作成に当たって一層留意する」とコメントした。(峯俊一平)