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 朝に目覚め、夜に眠くなるという生活リズムはお母さんのおなかの中にいる時にできることが最近の研究でわかってきた。

 京都府立医大の八木田和弘教授らのマウスの実験によると、胎児の体内時計は妊娠後期に働き始め、この時期に母親の体内時計のリズムが胎児に伝わる「母子間同調」という現象が確立するという。

 お母さんの生活リズムは胎児に影響するらしい。妊娠中の母マウスに寝る時間をずらし不規則な生活を送らせると、生まれた子どもは生後1カ月で通常より約2割体重が多かった。体内時計の乱れが肥満に影響した可能性があるという。

 体内時計の遺伝子は人にも共通する。八木田さんは「生まれてくる子どもの発育を考えると、妊娠中はより規則正しい生活を心がけることが大切だ」と話す。

 脳だけに存在すると考えられていた体内時計は、今では全身の細胞でリズムを刻んでいることがわかっている。細胞が盛んに増殖して体の様々な器官が作られる妊娠早期には体内時計の働きを防ぐ仕組みがある。

 八木田さんは「体内時計が器官形成に何か不都合を生じさせるのではないか」とみている。 

<アピタル:1分で知る・睡眠>

http://www.asahi.com/apital/healthguide/minute/

(川村剛志)