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 災害が起きた時、聴覚障害者や外国人らが避難所などで周囲の人と円滑に意思疎通がとれるよう、前橋市はイラストや文字を指さして意思を伝える「災害時用コミュニケーション支援ボード」を作った。市内76カ所の指定避難所に配備する。

 ボードはA4の大きさで10ページあり、めくって使う。何らかの障害で言葉で意思表示するのが難しい人や筆談が苦手な人ともやりとりができるよう、大きくわかりすいイラストや記号で表現されている。外国人にも対応できるように英語の表記も付けた。

 掲載されているのは50音表のほか、「気持ちが悪い」「せきが出る」「熱がある」など体調やケガを示すイラストや、「相談したい」「トイレに行きたい」「手伝ってください」といった困りごと、相談ごとなどの項目がある。

 指定避難所で作成する「避難者カード」の聞き取りに使えるよう質問項目が設けられ、配慮してほしいことが伝えられるよう障害の種別や妊娠、アレルギーなどを問うものもある。

 市は一昨年4月、手話を言語と定め、その尊重や普及を掲げた「手話言語条例」を施行した。同条例に基づき関係団体の協力を得ながら、避難所で使えるボードの検討を進めてきた。

 市聴覚障害者福祉協会の飯島豊会長は「災害が起きた時、全避難所に手話通訳者が派遣されるわけではない。聴覚障害者でも筆談が通じないこともある。多くの人に活用してもらえればありがたい」などと説明している。

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(上田学)