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360度動画「いきもの目線」

 栃木県日光市のテーマパーク「日光さる軍団」の施設内に、子ザルたちの様子が見られる「ふれあい絆ハウス」がある。ロッジ風の小屋には小さなベッドやテーブル、遊具があり、5頭たちがじゃれあいながら跳び回っていた。その様子を360度カメラで撮影した。

 朝晩の冷え込みが厳しい昨年12月半ばに訪れた。小部屋で遊んでいたのは、1~3歳のニホンザルの子ザル。親が事故にあったり、親と移動中にはぐれたりして保護されたサルたちだ。活発な子もいれば、壁際にじっと座っている子もいる。猿芸師歴約20年の笈川(おいかわ)剛さん(40)は「一頭一頭、顔も性格も違います。観察すると面白いです」。人気テレビ番組でタレントと旅をした「いずも」はいま6歳。赤ちゃんザルだった「きぬ(当時7カ月)」も元気に暮らしている。

 サルの調教は「一生面倒を見る覚悟が必要」と笈川さんは話す。人間への警戒心をなくすために寝泊まりをともにして、信頼関係を築いていくという。

 では、一番難しいことは?

 「褒められていることを理解させることですね」と笈川さん。サルの年齢は1歳が、人間の3歳。生後5年ほどで思春期に入り、反抗期もある。7、8歳になると、猿芸師にけんかを仕掛けてくることもあるという。

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 猿の集団芸で一世を風靡(ふうび)した「日光猿軍団」は、東日本大震災やサルたちの高齢化で、2013年末に閉園。その後、「反省ポーズ」の芸で知られる猿芸師の村崎太郎さんが「日光さる軍団」として引き継ぎ、2015年にリニューアルオープンした。入園料は大人(中学生以上)2千円、小人(4歳以上)千円。(竹谷俊之)