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 北朝鮮の核・ミサイル問題をめぐり、朝鮮戦争で国連軍に部隊を派遣した国や日本など20カ国が参加する外相会合が16日、カナダのバンクーバーで開かれた。北朝鮮と韓国による南北協議に「歓迎」を示しつつも、密輸による制裁逃れを阻止する海上での船舶監視活動の強化で一致するなど、日米を中心とした圧力路線でも結束を示した。

 「北朝鮮の制裁逃れや密輸に対抗することの重要性について話した。船から船への違法な(石油などの)積み替えを防ぐため、『海上阻止行動』を強めなければならない」

 ティラーソン米国務長官は会合の冒頭、そして会合後の会見で海上阻止行動を強化すると繰り返した。

 海上阻止行動には、公海上で不審な船舶を発見した場合に同意を得た上で行う立ち入り検査や、国際海洋法条約などに基づく強制的な臨検などが含まれる。臨検では、軍艦が公海上で禁制品積載などを調べるが、相手が発砲してきた場合に応戦するなど交戦につながる可能性もあり、実施にはハードルが高い。米軍は紛争時に、中東やインド洋などで実施したことがある。

 現在は、米軍や日本の海上自衛隊などの艦艇が、黄海などで北朝鮮による石油積み替えなどの警戒監視にあたっている。昨年12月の国連安全保障理事会の制裁決議では、加盟国の自国の港や領海内では、船舶の検査や押収を認めた。河野太郎外相によると、会合では北朝鮮の制裁回避の動きが巧妙になってきているとして対策を更に進めるということで一致したという。

 米政府当局者によると、米国が会合で最も実現したかったのが海上阻止行動だった。会合の枠組みの協議を始めたのは昨年9月。米国は臨検の権限を各国に与える安保理決議案を提起した。しかし、北朝鮮と経済的な結びつきが強い中国やロシアが反対。修正案では、北朝鮮側の「同意を得ること」が盛り込まれ、骨抜きにされた経緯がある。

 今回の会合では、中ロを除く、米国と関係が強い国々が結集することで、「国連安保理を補完する新たな枠組みをつくる」(外交筋)狙いがあった。

 会合後、河野外相は記者団に「(会合では)対話ムード、融和ムードは一切なかった」と言い切り、圧力維持で一致したことを高く評価してみせた。日本は当初、「会合は対話にかじを切るための下準備では」(政府関係者)と警戒し、水面下で参加国に圧力の重要性を説いて回った。外務省幹部は「最も避けたかったのは平昌五輪をめぐる南北対話を過大評価することだったが、結果的には抑えられた」と胸をなでおろした。

 一方、会合に出席していない中…

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