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 国立健康・栄養研究所(東京都)は17日、放射線を人体に照射する資格のない研究者がX線照射をした疑いがあると発表した。照射を受けたのは最大913人で、これまでに健康被害の報告はないという。研究所は第三者委員会を設置し、詳しく調べる。

 診療放射線技師法は、医師・歯科医師または診療放射線技師しか放射線を人体に照射できないと定める。

 研究所によると、今月9日、機器の使用状況を確認中にX線骨密度測定装置を使った生活習慣病予防の研究で疑いがわかった。2007年から10年間の追跡調査で、関東地方を中心にした913人が参加。3人の常勤研究者がいる研究班でうち2人は無資格。外部の研究協力者も1~2人いたが、無資格だった。

 研究班の責任者は「法に触れるという理解のないままやらせていた」と話しているという。研究所は対象者に個別に連絡し、説明会を開く。相談窓口(03・3203・6868)も設ける。(黒田壮吉)