羽生らフィギュア選手、悩む学業との両立 欧州は柔軟

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 来月9日に開会式がある平昌(ピョンチャン)五輪フィギュアスケート日本代表は、シングル5人全員が学生だ。練習環境も十分に整わない中で、学業との両立に苦心している。欧米では以前から学生選手の支援体制作りが進み、学業や多様な経験を積む機会を設けようとしてきた。

 フィギュア男子で66年ぶりの連覇を狙う羽生結弦(ANA)は「春夏かなり勉強を頑張った」と今季開幕前の公開練習で語った。早大人間科学部の通信教育課程に在籍。インターネットで心理学や人間工学などを学んだ。宮原知子(関大)は睡眠時間を確保するため今年度休学したが、前年度までは関大キャンパスに足しげく通っていた。

 日本は、トップ選手が十分に練習を積めるリンクが少ない。羽生がカナダ・トロントに練習拠点を移したのは、練習時間を確保することも目的の一つだった。

 通信教育を利用したり、競技優先のリンクが近かったりしなければ、競技と学業との両立は難しい。

 リンクが一般に開放される日中を避けて練習する選手も多い。午前5時前に練習を始める神戸野田高2年の坂本花織シスメックス)は「テスト期間中は3時半に起きて勉強」と語る。世界選手権代表になった樋口新葉(東京・日本橋女学館高)は、1日に三つのリンクをはしごすることもあり、移動中に睡眠をとった。今季の全日本選手権男子10位の鈴木潤は、北大進学のために1年間、競技を休まざるを得なかった。

 10代選手が五輪の金メダル…

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