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 東京電力は19日、メルトダウン(炉心溶融)した福島第一原発2号機の内部を遠隔カメラで再調査し、圧力容器直下の格納容器の底に、核燃料を束ねた集合体の一部や小石状の溶け落ちた核燃料(デブリ)が散乱している写真を公開した。デブリの可能性が高い堆積物(たいせきぶつ)は昨夏に3号機でも撮られていたが、東電は今回、「状況から見てデブリに間違いない」と踏み込んだ。

 東電はこの日、格納容器側面の作業用の穴から16メートルまで伸びる棒を圧力容器の下まで伸ばし、先端から遠隔カメラや放射線量計をつり下げて撮影。格納容器の底付近に、もともと圧力容器の中にあった長さ約4メートルの燃料集合体のハンドルが落下しているのが見つかった。ハンドルは燃料集合体の最上部にあり、東電は、その下につながっていた核燃料がすべて溶け落ちたと判断。周りに散乱していた小石状の堆積物について、「炉心溶融した米スリーマイル島原発でもデブリが小石状になっており、同じ状態とみられる」とした。

 メルトダウンした1~3号機のロボットなどによる内部調査は昨年から本格化した。昨年1~2月の2号機調査では、遠隔カメラの視界が悪かったり、堆積物でロボットが止まったりして圧力容器の直下まで入れなかった。3月の1号機は圧力容器の直下は調べられていない。その後、3号機で7月にあった水中ロボット調査で、壊れた圧力容器からつららのように垂れ下がる物質が見つかり、東電は「燃料デブリの可能性が高い」と判断していた。

 廃炉の工程表では、2021年に1~3号機のいずれかでデブリの取り出しを始めるとする。だが、一連のロボット調査でも、デブリの量や広がりを十分には把握できていない。東電と国は昨秋の工程表の改訂で、具体的な取り出し方法の決定時期を19年度へと1年後ろ倒しにした。(川原千夏子)