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 「空のF1」「究極の三次元モータースポーツ」ともいわれる小型プロペラ機による「レッドブル・エアレース」が今年も2月2日にアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビで開幕する。昨年、8戦中4戦で優勝し、日本選手として初めて年間王者に輝いた室屋義秀(44)が18日、今季の抱負を語った。

 「昨年のことは忘れ、心を新たにして新しいシーズンに一から取り組みたい」

 室屋の口からは王者とは思えない謙虚な言葉が飛び出した。

 昨年は米サンディエゴ、千葉、ドイツ・ラウジッツ、そして最終戦の米インディアナポリスと全8戦のうち半分の4戦で優勝し、表面上は完勝といえる総合優勝に見える。しかし総合優勝を決めたのは最終戦だった。

「反省多かった」

 開幕戦と第5戦は1回戦で敗退して9位以下に終わり、1ポイントも獲得できなかった。好不調の波が激しく、「反省することが多かった」という。

 エアレースは14人の熟練パイロットによって世界各地を回って争われる。高さ25メートルのパイロンで定められたコースを低空飛行。最高時速370キロという高速の世界で操縦技術と速さを競い、トーナメントで勝者を決める。各機はエンジンとプロペラが共通のものになっている。

 室屋は2009年から参戦。16年の千葉大会で初優勝を果たし、昨年、総合優勝を達成した。

 1999年から練習拠点を福島のふくしまスカイパークに置く。東日本大震災からの復興にも力を注ぐ。「僕の活動が少しでも地元の役に立つのならうれしい」と話した。