[PR]

 北極圏にあるロシアの町アパチティに取材で訪れた。冬は1日の大半が真っ暗。気温は零下20度近くに下がり、強い風も吹く。寒さで顔やペンを持つ手が痛くなった。

 冷え切った体を温めるために入ったカフェに「保留コーヒー」と書かれているのを見て驚いた。2杯分の料金を払い、「保留分」は後でお金のない人が飲めるという助け合いの取り組み。イタリアで始まり世界各地に広がったが、ロシアで見たのは初めてだ。

 店員は「北極圏の住民は、いつも助け合っているから」と当たり前だと言わんばかり。確かに、取材で会ったおばあさんは「それでは寒いでしょ」と、私のコートの襟をそっと直した。タクシーに帽子を忘れて困っていたら、運転手が届けてくれた。

 アパチティの給与水準は大都市…

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら

関連ニュース