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 農林水産省がまとめた2016年度の野生鳥獣による農作物被害は、前年度より5億円少ない172億円だった。減少は4年連続。調査を始めた1999年度以降で最も少なく、ピークだった10年度(239億円)より3割減った。農水省は、駆除や防護柵の設置などが一定の効果を上げたとみている。

 被害額が多いのは、シカ56億円、イノシシ51億円、カラス16億円、サル10億円など。都道府県別では、北海道の44億円、福岡の7億円、長野の6億円などが多かった。西日本は前年度を下回る府県が多かったが、東北や関東では増えた都県も目立った。

 北海道や宮崎は被害額が前年度より1億円以上減った。エゾシカの被害が大きい北海道は毎年度、10万頭以上を捕獲し、16年度の推定生息数は10年度の約3分の2にまで減ったという。

 農地を囲む防護柵は、農水省の補助金で設置された分だけで、16年度までに全国で地球1・7周分、約6万7千キロにおよんでいる。(山村哲史)

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