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オウム法廷 降幡賢一(元朝日新聞編集委員)

 上告棄却、無期懲役確定へ――。オウム真理教を巡る裁判の「最後の被告」、高橋克也被告に対する最高裁決定を目の当たりにして、私の脳裏に浮かんでくるのは、控訴審判決を聞き終えたとき、法廷の遺族たちには目をやることもなく足早に法廷を去って行った、黒のスーツの被告の後ろ姿だ。

 教団最古参の信者の一人だった被告が最後に動員されたのが、電車内に猛毒のサリンをまいて無差別大量殺人を図った地下鉄サリン事件だった。直後、テレビに映し出された凄惨(せいさん)な光景に動転しながら、教団上部からの「逃げろ」の指示に忠実に従って17年もの間続けた逃亡生活。しかし、公判で語られたのは、事件に自分が関わったことへの謝罪や反省の言葉ではなく、ただひたすら上からの指示に従順だった教団での暮らしに今なお固執する心境だった。

 死刑13人、無期懲役は高橋被…

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