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 ノルディックスキー・ジャンプのワールドカップ(W杯)は20日、山形市のクラレ蔵王シャンツェ(HS102メートル)で女子の団体第2戦があり、岩渕香里(北野建設)、勢藤(せとう)優花(北海道ハイテクAC)、伊藤有希(土屋ホーム)、高梨沙羅(クラレ)の順で臨んだ日本が761・7点で優勝した。昨年12月の第1戦に続き2連勝。2位はスロベニア。強豪ドイツは主力2人が不参加で4位に終わった。女子団体は2月の平昌五輪では実施されない。

 優勝を争うドイツは、主力2人が蔵王大会に参加していない。その中で、日本はきっちりと2連勝という結果を出した。ただ、個々の成績をみれば、満足のいくものではなかった。

 全選手の中で最長距離を飛んだのは個人4連勝中のマーレン・ルンビ(ノルウェー)の2回目で95・5メートル。コーチの指示で同じ組の選手よりスタート位置を1メートル下げていたことを考えれば、圧巻のジャンプだった。

 同じ回の高梨沙羅は、89メートル止まり。「自分のジャンプの内容としては、悔しい結果になった」。安定していない助走でいい感触をつかめたと言ったが、飛距離には結びつかなかった。

 同じように助走で苦しんでいた伊藤有希は、改善の兆しは見えた。2回目にK点に達した95メートル。1週間前の札幌2連戦では上位と助走速度が1・5キロ近く離されたがこの日は縮まり、「ちょっと姿勢が良くなっただけで、飛距離に表れてくれるのはわかりやすい。次につながる滑りができた」。それでも合計の201・9点は、イリーナ・アバクモワ(ロシア)の207・5点にかなわなかった。

 高梨と伊藤は「収穫はあった」と口をそろえたが、平昌五輪につなげられなければ、空しい優勝になってしまう。(勝見壮史)