[PR]

 スーパーコンピューター開発を巡る国の助成金詐欺事件で、東京地検特捜部に再逮捕されたスパコン開発会社の前社長斉藤元章容疑者(50)=詐欺罪で起訴=が、同社の所得を数億円隠して法人税を脱税した疑いがあることが関係者の話でわかった。隠した所得は趣味の自動車レースで出た損失の穴埋めなどに使われており、捜査当局は法人税法違反容疑でも斉藤容疑者を立件する方針とみられる。

 斉藤容疑者は2010年度以降、同社やスパコン関連グループ2社の開発資金名目で、国立研究開発法人「新エネルギー・産業技術総合開発機構」(NEDO)などから総額100億円超の助成金や無利子融資を認められた。多額の助成金が流れた経緯について、22日開会の通常国会でも野党側が追及する見通し。

 関係者によると、斉藤容疑者は自身のスパコン開発会社「PEZY(ペジー) Computing(コンピューティング)」から、会長を務めた関連会社「ウルトラメモリ」などへの外注費を水増しし、所得を少なくみせかけていた。ウルトラ社には自動車レースなどで出た損失があったという。斉藤容疑者は逮捕前の調べでは脱税の容疑を否認していたという。

 特捜部はNEDOの13年度の助成金約4億3千万円をだまし取ったとして昨年12月に斉藤容疑者らを詐欺罪で起訴。今月4日には、12~13年度に別の助成金約1億9100万円をNEDOからだまし取ったとして、斉藤容疑者らを詐欺容疑で再逮捕した。