直井政夫
今治市に今春開設される加計学園(岡山市)の岡山理科大獣医学部について、市は21日、市民対象の説明会を開いた。約500人の市民らが詰めかけて関心の高さを示したが、市側は「建設費は妥当」などこれまでの説明を繰り返した。
説明会は、感染症を研究する施設の安全性や高額な建築費などに対する市民の疑問に答えるためのもの。昨年4月に次ぐ2回目だが、学部新設に向けて官邸の関与をうかがわせる文書が見つかってからは初めて。菅良二市長や岡山理大の柳沢康信学長、吉川泰弘・学部長予定者らが出席。加計学園の加計孝太郎理事長は姿を見せなかった。
菅市長は、市が学部新設を国に働きかけてきたことについて、「国に熱意を伝えるのは自治体として普通のこと」と振り返った。柳沢学長が新設へのいきさつなどを、吉川氏は学部の地域貢献などを説明。専門家の立場で学部の建設計画を調べた「市専門委員」座長の妹尾克敏・松山大教授が審議結果を報告し、「建設費は妥当で安全管理にも問題はなかった」と話した。
市民との質疑応答で「なぜ加計…
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