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 かつてにぎわっていた銭湯の廃業が相次ぐなか、銭湯を改装し、新しい店へと生まれ変わらせる取り組みが各地で広がっている。

 厚生労働省の調査によると、16年度の銭湯数は全国で3900軒。1996年の9461軒から半数以下に減った。日本銭湯文化協会理事の町田忍さん(67)によると、68年には約1万8千軒あったといい、「今は1日1軒のペースで廃業している」と話す。福岡市では96年に46軒あったが、今は13軒になった。

 町田さんによると、廃業した銭湯の大半は取り壊され、マンションなどになっている。一方、別の用途で再出発する銭湯もある。

 北九州市八幡東区の「八万湯」は30年ほど前に廃業したが、今は地元の美術家らが展覧会を開くアートの拠点となっている。東京・谷中の「柏湯」も93年、現代美術を展示するギャラリー「スカイザバスハウス」に生まれ変わった。

 料理店もある。00年にオープンした京都市北区のカフェ「さらさ西陣」は、廃業した銭湯「藤ノ森温泉」をリノベーションした。とんかつの老舗「とんかつ まい泉」の青山本店(東京都渋谷区)も、銭湯だった建物を使う。

 町田さんは「昔の銭湯はいい材料を使っており、文化財級のものもある。デザインに凝るなど遊び心に満ちた銭湯も多い。うまく使い続けてほしい」。(山下知子)

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