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 大相撲の十両・大砂嵐(25)=エジプト出身、大嶽部屋=が長野県山ノ内町で今月3日、無免許で車を運転して追突事故を起こしたとして、長野県警が道路交通法違反(無免許運転)の疑いで捜査していることが21日、捜査関係者への取材でわかった。この日夜、取材に応じた大砂嵐の代理人弁護士によると、容疑を否認している。大砂嵐は現在行われている初場所9日目の22日から休場する。

 捜査関係者によると、事故当初、車に同乗していた大砂嵐の妻が、県警に対し、自分が運転していたという趣旨の説明をした。だが、県警は防犯カメラなどから、大砂嵐が運転していたとみて調べている。レジャーで長野県を訪れていたという。

 これに対し、大砂嵐は日本相撲協会が21日夜に行った調査に、「車の所有者は(エジプト出身の)妻。妊娠している妻が事故を起こし、かばうために運転席に移った」と話し、自身は運転していないと主張している。追突事故の被害者の損害に対する弁済はしている、と説明したという。

 大砂嵐も取材の場に同席したが、うつむいたまま、質問には答えなかった。代わりに説明した弁護士によると、大砂嵐は日本での運転免許証も国際運転免許証も所持していない。事故の詳細について弁護士は「警察の捜査が進行中のため」として明かしていない。

 日本相撲協会では現役力士の自動車運転を禁じており、協会によると大砂嵐も誓約書を取り交わした。今回の事故について協会と師匠の大嶽親方(元十両大竜)に報告していなかった。この点について弁護士は「警察に(主張が)理解された段階で説明するつもりだった」と話している。

 大砂嵐は15歳で地元のクラブで相撲を始め、大学を休学して2011年夏に来日。アフリカ大陸出身者初の力士として、12年春場所で初土俵。13年名古屋場所で新十両、同年九州場所で入幕を果たした。最高位は前頭筆頭。

 大相撲をめぐっては不祥事が続いている。元横綱日馬富士=引退=が昨年10月に傷害事件を起こしたとして今月、簡易裁判所から罰金50万円の略式命令を受けた。昨年12月には立行司の第40代式守伊之助が泥酔し、別の行司にセクハラをしたとして日本相撲協会は3場所出場停止の懲戒処分を出している。