【動画】弾道ミサイルの発射に備えた避難訓練が東京ドームシティで行われた=竹花徹朗撮影
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 弾道ミサイルの発射に備えた避難訓練が22日、東京都文京区であった。国(内閣官房、総務省消防庁)、都、区の主催で、東京都心での訓練は初めて。地下鉄駅構内や遊園地で住民らが身を守る行動を取った。

 雪まじりの小雨が降る中、午前10時すぎ、「ミサイルが発射されたものとみられます」との音声が防災行政無線から流れた。主催者から事前に呼びかけられていた町内会や近隣企業の社員ら約150人は、屋外から区役所の地下1階に階段で移動するなどした。

 心臓にペースメーカーを入れているという女性(90)は「急いで階段を上がるよりも下りる方が怖いし、つらい。本当に何かあったときに無事に逃げられるか不安だ」と話した。

 東京ドームシティ内の遊園地でも、東京ドームの従業員ら約200人が避難者役となり、誘導に従って小走りで屋内へ向かった。

 訓練会場では避難訓練に反対する市民ら数十人が「落ちるのは米軍のヘリだ」「頭を抱えず、対話を」などと声を上げた。元自衛官の井筒高雄さん(48)は「国は公共の場所にシェルターも備えていないのに、住民に『逃げろ』というのは無責任だ」と批判した。

 消防庁によると、弾道ミサイルを想定した国と自治体による住民避難訓練は昨年3月に秋田県で始まり、今回で27例目。人口密集地での訓練は事例が少なく、同庁は自治体側に訓練の実施を働きかけている。

■東洋大学の及川康准教授(災害…

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