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遠藤乾=国際

△柳澤協二「米朝戦争の危機と日本の針路」(世界2月号)

 元内閣官房長官補の著者は、北朝鮮の軍事的《能力》への対抗を、アメリカ経由で図っても日本が自力で図っても、日本の不安(全)はぬぐえないとし、脅威のもう一つの構成要素である《意図》を減ずる方向へ、一定の妥協を通じでも進む政治的営為の必要を提示している。

△エドワード・フィッシュマン「経済戦争時代と制裁―抑止力としての経済制裁に目を向けよ」(フォーリン・アフェアーズ・リポート1月号)

 経済制裁に関する専門家・実務家であるフィッシュマンは、アメリカが経済制裁のツールを磨いてきた経緯に触れ、非リベラルな勢力もがそのツールを使い、経済抗争が不可避になっている現況において、そのツールをさらに鋭利に磨くことを促している。具体的には、制裁措置が、イランの核開発など「すでに存在する問題行動」を見直させる上で一定の成功を収めているが、さらに「未来の問題行動」を抑止すること、つまり「抑止力としての制裁システム」を確立すべきだとする。

△宮本太郎「『保守リベラル』は再生可能か カギは地域での課題解決にあり」(Journalism1月号)

 宮本によれば、保守が伝統が危機にさらされているときに改革を惜しまないE・バークのような姿勢をもち、リベラルが伝統における歴史的英知を踏まえた改良をスウェーデン社会民主主義のように志向するとすれば、お互いにのりしろを持つという。それを踏まえると、保守すべき伝統的共同体が崩壊し、個人がその中に埋め込まれるかたちで自己実現すべき共同体を持たない現状にかんがみ、特に地域レベルの「縁」の再生、あるいは共同体的つながりの蘇生において、両者が協働しうると説いている。

■木村草太=憲法…

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