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 首都圏がまとまった積雪に見舞われた22日、鉄道を中心に交通機関が大きく乱れ、帰宅する人の足を直撃した。事故やけが人も相次いだ。23日も雪の影響は続くとみられ、入試の開始時間を遅らせる学校もある。

 東京消防庁によると、都内では22日午後5時現在、降雪による転倒事故で少なくとも40~80代の16人が救急搬送。搬送されたのは男性11人、女性5人で重傷者はいなかったという。警視庁によると、22日午後4時半までに、雪が原因の人身事故が9件、物損事故が74件発生した。

 JR東日本は午後から山手線、京浜東北線、埼京線など首都圏の広範囲で本数を減らして運行。東京と長野方面を結ぶ「あずさ」など特急も午後から運行を取りやめた。私鉄も大幅にダイヤが乱れ、東急電鉄は田園都市線で1時間を超す遅延が発生。駅構内に人があふれて危険と判断し、午後4時から渋谷駅で入場を制限した。JRの蒲田駅、京急電鉄の品川駅などでも入場規制があった。

 夕刻、渋谷駅では「降雪の影響でホームが大変混雑しております」と放送が流れ、帰宅を急ぐ人たちでごった返した。

 千葉県に住む大学生の女性(22)は、バイト先をいつもより4時間早く出て帰途についた。「こんなに混むなんて……。困りました」。あまりの混雑に普段使う路線の利用を断念し、別の改札へ向かった。

 新宿駅にいた東京都文京区の会社員、高橋康洋さん(55)は「午後から長野県へ1泊で出張する予定だったが、特急が運休したので出張はなくなった。会社からは自主的に帰るように言われているので、もう直帰します」と話した。

 東京都港区のレインボーブリッジでは22日午後、数台が絡むスリップ事故が発生し、車約50台が立ち往生した。高速道路でも、圏央道や東名高速道路の一部区間など、関東地方を中心に通行止めが相次いだ。東日本高速道路によると通行止めは23日も続くおそれがあるという。空の便では22日午後8時50分までに全日空が国内線97便、日本航空が124便の欠航を決め、計約2万6千人に影響した。23日の便にも影響が出る見通しという。

 23日に入試を予定している首都圏の私立大学や私立高校では、開始時間を遅らせる学校もある。和洋女子大学(千葉県市川市)は23日の一般入試の開始時間を30分遅らせることを決定。推薦入試を予定している明治大学付属中野八王子高校(東京都八王子市)は、開始時間を4時間遅らせる。