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 平昌パラリンピックを目指し、出場を決めた3人のアスリートとお話をさせていただきました。みんなの顔を思い出しながら思ったのは、黎明(れいめい)期を支えてきた人がいて、その上に若い世代の活躍があり、パラスポーツが発展を続けながら形づくられてきたんだな、ということ。

 1人目はリオデジャネイロ・パラリンピック陸上走り幅跳び銀メダリストでパラスノーボードへの挑戦を決めた山本篤さん(35)。夏と冬の「二刀流」には批判もあったと思う。だけど、自分が目立つことでパラスポーツにもさらに目を向けて欲しいという熱さを持った人だった。競技とともに、パラスポーツ全体を考えられる人はそうはいないと思うの。

 2人目は男子座位のアルペンスキーの森井大輝さん(37)で、屈強な体はすごかった。2002年ソルトレーク大会から4大会連続出場で四つのメダルがあるのに金はゼロ。驚かされたのは、速く滑るためのノウハウを国内のライバル選手に惜しげもなく教えていたことよ。日本の競技レベルの底上げを誰よりも考え、メディアへの露出も戦略的に考えられるクレバーさを備えていた。所属をトヨタ自動車にしたのも、なかなかよね。対談中はどこかビジネスマンと会話しているような感覚だった。

 そこへ気合と根性でパラスポーツに向き合ってきた「昭和のパラアスリート」、パラアイスホッケーの福島忍さん(61)でしょう。こういう選手が築いてきた礎があったからこそ、夏冬問わずパラの系譜が脈々と続いていることを実感した。

 今大会は20年に東京大会を控え、これまでにない注目を集めると思う。選手の皆さんはもちろん重圧はあるだろうけど、頑張って。リオ大会前から続けてきたこの企画は今回で一つの区切りとなっちゃうけど、皆さんへの応援は変わらずに続けていきます。(本人談)