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 20日までモスクワであったフィギュアスケートの欧州選手権の男子で、26歳のハビエル・フェルナンデス(スペイン)が6連覇を達成した。2月の平昌(ピョンチャン)五輪前の最後の大会で今季自身最高点をたたき出したことで、フィギュアが盛んではないスペイン国内でもメダル獲得への期待が高まっている。

 18日のショートプログラムで103・82点で首位発進し、19日のフリーでは冒頭から4回転ジャンプを2度成功させて、トップの191・73点。合計295・55点は、2位に20点もの差をつけての圧勝だった。

 「次世代最高のスケーターでさえ打ち破ることができることを実証した」。スペインのスポーツ紙「ムンド・デポルティボ」は、史上2人目となる6連覇の快挙をこう報じた。「次世代最高のスケーター」とは羽生結弦(ANA)のことだ。フェルナンデスの「あと2週間で、百%までもっていくことができそうだ」というコメントも添えた。

 が、当の本人は慎重だ。大会後にモスクワのホテルでスペイン報道各社の取材に応じ、五輪への展望を語った。ライバルとして、羽生、宇野昌磨(トヨタ自動車)、ネーサン・チェン(米)の名を挙げ、「ライバルは非常に強力。メダルが欲しいけど、その色は金かもしれないし、別の色かもしれない」と言った。「(練習拠点のカナダの)トロントに帰り、すべての部分を練習し直したい」とも話している。

 フェルナンデスは2015、16年の世界選手権を連覇したが、17年は羽生に3連覇を阻まれた。10年バンクーバー五輪は14位、14年ソチ五輪は4位で初のメダル獲得を狙っている。(渡辺芳枝)