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 「汚職撲滅」や「倹約」を訴えて喜劇俳優から転身した中米グアテマラのジミー・モラレス大統領が、日用品や個人的なプレゼントを公費で買っていたことが明らかになり、国内に批判が広がっている。2017年には4万ドル(約440万円)以上を計上していた。グアテマラは国民の約6割が貧困状態にあるとされ、教育や格差是正に使うべきだとの声が出ている。

 報道によると、モラレス氏はスポーツウェアやマッサージ、シャンプー、ビタミン剤、クリーニングなどの費用を経費に計上。ウイスキーや花、絵画など贈答品の費用も含まれていた。同氏の月給は約2万ドル(約220万円)で、中南米の首脳で最高額という。

 「個人的な支出に公費を使うべきではない」との批判に対し、政府は「それぞれに領収書があり、違法性はない」と説明している。

 グアテマラでは59・3%の国民が貧困状態にあり、23・4%は極貧状態。貧富の格差が大きく、5歳以下の子の約半数が慢性的な栄養不良状態にあるとされる。15年、大規模な汚職に関与した疑いで逮捕状が出されたペレス元大統領が辞任。喜劇俳優だったモラレス氏は「汚職撲滅」を掲げて当選した。だが16年の就任後は、自らの選挙不正の可能性を指摘した国連の国際委員会委員長に国外退去を命令。軍から6万ドル(660万円)のボーナスを不正に受け取ったことも発覚するなど、国民の間に不信感が高まっている。(サンパウロ=田村剛

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