【動画】救急車などが集まっている草津国際スキー場=野津賢治撮影
[PR]

 シーズンまっただ中のスキー場に突然、黒い噴石が降り注いだ。草津国際スキー場(群馬県草津町)で23日起きた噴火。けが人が出ており、救助を待つ人もいる。雪崩が起きたという情報もあるが、詳しい状況はわからず、関係者は情報収集に追われた。

 「山が噴火した。ガラスが割れて、けがをした」

 23日午前10時すぎ、群馬県警に、スキー場のゴンドラに乗っていたとみられる人から通報があった。「1回爆発音が聞こえて白い煙が見えた」「石や雪のかたまりがとんできてけがをした」。通報は相次いだ。

 当時スキーをしていた人のツイッターの投稿によると、午前10時ごろ「ゴォーッ」という音が響き、黒い煙が空を流れていった。乗っていたリフトがいったん止まり、数分後に動き出したという。

 その後、近くのレストハウスに待機した後、スキー場の係員から滑って降りるよう指示を受けた。さらに警察から屋内待機の指示があり、スキー場の係員らが避難誘導を始めたという。

 スキー場近くのゴルフ場の男性職員(46)は、コースの整備作業中に「ドーン」という音を聞いた。「何の音かまったくわからなかった。噴火など思いもしなかった」

 噴火後、スキー場では「噴火したので、建物の中に待機して下さい」「リフトの運行を見合わせています」との放送が流れた。この日は、スキー客300人のチケットが販売されたが、ロープウェーやリフトの運行をやめ、スキー客はレストランなど建物の中に避難しているという。

 詳しい状況がわからず、スキー場は確認に追われた。スキー場は当初、取材に噴火によってコースで雪崩が発生し、客が巻き込まれてけが人がいると説明していた。その後、「噴火による噴石によってけが人が出ている模様」と変更した。スキー場の山本勇総務課長は「情報が交錯している。けが人が複数いるが、はっきりしない」と話した。

 また、スキー場近くのホテルの女性従業員(25)は「スキー客はスキー場のレストハウスに避難していて、まだ戻っていない。確認中」。2月に宿泊を予約している人から「スキーはできるのか」「ホテルは大丈夫か」など問い合わせの電話がかかり、キャンセルも数件あったという。別の宿泊施設「草津グリーンパークパレス」にも噴火後、宿泊客からキャンセルの電話が4件あったという。