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 テニスの4大大会第1戦、全豪オープン第9日は23日、メルボルン・パークで、男子ダブルス準々決勝があり、日本国籍で、2月の国別対抗戦デビス杯イタリア戦の日本代表、マクラクラン・ベン、ヤンレナルト・シュトルフ(ドイツ)組が、第1シードのポーランドとブラジル選手ペアに、6―4、6―7、7―6で勝ち、4強進出を決めた。マクラクランはニュージーランド人の父を持ち、昨年日本協会の登録となった。

 日本勢が4大大会のこの種目で4強入りするのは、1955年の全米で優勝した宮城淳、加茂公成組以来63年ぶり。全豪では初の快挙。

V候補にひるまず

 第1シードの優勝候補に対し、一歩も譲らなかった2人。マクラクランは「僕はリターンの調子が良くなかったけど、最終セットの前に、パートナーが『僕たちの方が絶対に強い』と言ってくれた」と明かした。

 セットカウント1―0から、第2セットをタイブレークの末に、落としたショックを引きずらなかった。3セット目がタイブレークまでもつれても、気持ちはぶれなかった。

 時速200キロ超のサーブと、絶妙なリターンを織り交ぜる相方シュトルフの背中を追った。「タイブレークでは全部のポイントが大事」と、得意なネット際の攻防で持ち味を発揮した。要所で力のこもったボレーを打ち込んだ。

 最後に日本勢が4強へ駒を進めたのは、25歳のマクラクランがニュージーランドで生まれるはるか昔のこと。記者会見でその事実を知らされると「本当?」。普段から日本食を好み、大会中も選手用のカフェですしなどに手を伸ばす若者は、目を丸くして驚いた。(富山正浩)