【ノーカット】大林組・白石社長が会見 リニア談合で事実上の引責辞任=瀬戸口翼撮影
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 ゼネコン大手の大林組は23日、白石達(とおる)社長(70)が3月1日付で辞任すると発表した。リニア中央新幹線の建設工事での談合事件で東京地検特捜部などの捜査を受けて体制を一新するとしており、事実上の引責辞任となる。23日午後に都内で記者会見した白石社長は「世間をお騒がせしたことを心よりおわびする」と述べた。2007年にも官製談合事件で当時の社長が辞任しており、2代続けて談合事件でトップが辞任する異例の事態だ。

 後任の社長には蓮輪(はすわ)賢治取締役専務執行役員(64)が昇格する。白石氏は会見で「当局による捜査を受けており、より早く執行体制を一新することにした」とし、「我々のコンプライアンス(法令順守)に落ち度があったと思う」と述べた。

 談合への関与については「捜査には全面的に協力する。当局から呼ばれたことはなく、捜査内容に関わることは答えられない」と述べるにとどめた。「談合はあってはならないと考えている。談合体質が大林にあったとは思っていない」とし、捜査を受けているのは「プログラムに若干の齟齬(そご)があり、こういう捜査を受けていると思う」と述べた。

 リニア工事の土木部門を担当していた土屋幸三郎副社長は「一身上の都合」で23日付で辞任する。白石氏は「捜査を受けている状況を踏まえ、土木部門が捜査を受けているとして(辞任の)申し入れがあった」と説明した。

 リニア工事を巡るゼネコン4社の談合事件では、大林組は昨年12月に東京地検特捜部の捜査を受けた後に、談合があったことを法人として認めたとみられる。清水建設も同様に認めたとみられるが、大成建設と鹿島は否認している。(森田岳穂)