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ロータリーエンジンの半世紀 栄光編(10)

 達富康夫(79)は、レースの信奉者ではなかった。「なんであんなことをせなあかんのか」と、どちらかといえば冷ややかな目で見ていた方だ。

 だがレースを担当する商品企画開発推進本部長に就任した以上、向き合わざるを得ない。「何のためにレースをするのか」。こう自問自答しながら、達富は1989年6月、初めてルマンを訪れた。

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 この年は出走した3台が総合7、9、12位。7位は87年に並ぶ過去最上位だ。だが勝負に出るのではなく、前が潰れるのを待つような闘い方が達富には気に入らない。むしろ心を打たれたのは、リタイアに終わりながらも果敢に前へと突き進んだニッサンの走り。ここで達富は結論に至る。

 「たとえリタイアしても、ファンが『よくやった!』と思えるような闘い方でなければ、ブランドイメージにはつながらない」

 レース後の慰労会で達富はドラ…

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